キャリア転職 |
キャリアcareerとは単に「経歴」という意味と、「職業を選択し専門的なスキルを身に付ける職業生活」という意味とがある。日本では国家公務員?種試験に合格したエリート官僚をキャリアと呼ぶ。ラテン語の「車道」が語源で、人の行き交う道という言葉から現在の意味に発展した。他の語と結びつくことも多く、例えば「キャリア・ウーマン」とは、専門的な職業に就いている女性のことをいう。
広告・イベント企画会社A社にMさん29歳は勤務していた。彼女の強みは、広く業務をおこなってきたこと。A社は小規模だったため、クライアントとの交渉はもちろん、デザインやコピーのほとんどを自分でやってしまった経験もあり、一通りの仕事の流れに目を配れる。そして、Mさんもこの業界でやっていくには、感性が欠かせないと考えていた。『社長との相性は悪くない。趣味のあうところもたくさんある。たったひとつの広告の評価で意見が合わないからといって、会社を見切っていたら、転職なんて一生できない』Mさんは最初はそう思っていたが、徐々に不安が頭をもたげてきた。他の人ならいざ知らず、社長は『センスが全て』と言っているのだ。経験を積み重ねても、センスを補うのは難しい。感性とは努力ではどうにもならないのである。もし自分が「センスがない」と断じられたら、B社でキャリアは断たれてしまうかもしれない。MさんはB社を辞退することにした。おそらく、Mさんは気が付いたのだろう。センスが経験でカバーしきれないように、キャリアも感性でどうにかなるものではないのである。 |
|